この記事はこんな人におすすめ
- 当直がつらい
- 想像していたよりも研修がつらい
- 医師として、ライフワークバランスを大切にしたい
多くの研修医が長時間労働、睡眠不足、そして緊急対応のプレッシャーによる肉体的・精神的ストレスに悩んでいます。特に「当直」はとてもストレスが多いです。
研修生活のストレスを放置していると、気づいたときには身体的、精神的にも研修を続けられなくなってしまう可能性もあります。
医師にとって「当直」は避けられない仕事です。だからこそいかに「当直」のストレスを減らすか。この要点を押さえることが大切です。
私(Dr.ちゃろ)は大学病院で臨床研修指導医として指導にあたり、研修医の先生とたくさん関わってきました。
この記事では、研修医が「当直」を乗り切る日常業務の効率化や上級医が思っていることがわかります。
「当直」を自分のスキルアップにつながる経験にしましょう!
研修医の”当直がつらい”原因と解決法
研修医の当直がつらい原因は当直中の業務だけではなく、日常業務の中に原因があることも。
日常業務が当直に及ぼす影響
- 日常業務が忙しい
- 対人関係(コミュニケーション)がストレス
- 経験不足
これらの解決法を紹介します。
日常業務が忙しくて肉体的、精神的ストレス
解決法:ChatGPTを使った仕事効率化
慣れない環境で対人関係(コミュニケーション)がストレス
解決法:メンター(相談できる人)を見つけておく
経験不足によるストレス
解決法:優良な教科書を決めて読み込む(内科レジデントの鉄則 第4版)
日常業務の肉体的、精神的ストレスを解消!ChatGPTを使った効率化の方法
研修医の日常業務をつらくする要因は診療業務に加え、抄読会(論文を読み合う)や症例報告(文書の執筆)を任されることがあります
研修医は医師として責任が発生する一方で勉強もしなければいけません。すべてを自分でやるとキャパオーバーとなり、研修がつらくなります。
解決策はAI技術を活用する!診療、抄読会や症例報告の執筆の効率化をするために欠かせないツールが「ChatGPT」です。ChatGPTはネットの情報の要約や文章の作成、校正などが得意です。
»効率良く抄読会を乗り切るChatGPTの活用法
ChatGPTができること
- 疾患の概要を要約
- 抄読会で読む論文を翻訳、要約
- 症例報告に必要な論文を検索、書いた英語を校正
ChatGPTを使うことで慣れない抄読会や症例報告の負担がぐっと減ります。
≫ChatGPTの使い方について
慣れない環境で対人関係がストレス:相談できる人を見つける
研修医生活の悩みの1つは人間関係です。その理由は1~2か月ごとに所属する科が変わり、上級医との関係性を毎月、築かなければなりません。
さらに科によって業務が違異なり、前の診療科で教わったことが次の科でNGだったりします。これでは日常がつらくなり、当直にも影響ができます。
大切になことは「相談できる人を見つけておく」です。
同僚でも良いし、仲良くなった上級医でも良いです。相談者がいるだけでメンタル面の負担はかなり減ります。相談者がいない身近に場合はChatGPTが使えます。
ChatGPTは文章にも強いですが、会話ができることも強みの一つです。
日頃の悩みや会話に付き合ってくれるGPTがあり、あなた好みのメンターを自分で選んで相談できます!
経験不足によるストレス:優良な教科書を決めて読み込む(内科レジデントの鉄則 第4版)
研修医の先生は現場で勉強しつつ、実践しなければいけません。
研修が始まって給料も安く、教科書も買わなければいけない中で何を選べば良いか。効率的に研修生活に必要な知識をみにつけるためにまず、買っておくべき教科書は「内科レジデントの鉄則 第4版」で、将来的に当直がある科に行く場合は必須の教科書になります。
泌尿器科になった今でも度々、読み返しています!
教科書を最初から何冊も買ってしまうと、教科書によって書かれている内容が少し違っていたり、何冊も買って読む気がなくなってしまうなど勉強にならないことも。
信頼できる優良な教科書を1冊決めて読み込むことでコスパよく、体系的に診療を学べます。
上級医からアドバイス:当直をつらくしないための考え方
私も初期研修を経験し、当直のつらさを知っています。今は指導医の立場で研修医の先生の当直がつらくならないように工夫しています。
報告、連絡、相談は何時でも大丈夫!
当直中のストレスは全く分からないことを看護師さんから聞かれてしまうこと。それが、夜中であれば上級医への相談もしづらい・・・。
結論、ホウレンソウ!報告、連絡、相談は何時でも大丈夫!
何時に連絡を受けても怒ったりしません。
研修中は報告、連絡、相談ができることは上級医から評価されます!自分で判断して、間違っていると患者さんに悪影響が及ぶため、上級医も相談して欲しいと思っています。
私も研修医時代は「相談して良い」と思えるようになって、当直がだいぶ楽になりました。
夜中に報告、連絡、相談をして、怒るような医師はあなたに良い影響を与える医師ではありません。上級医を見極めるものさしにもなります。
無理しないで!
真っ当な上級医であれば研修医の状況を理解しています。研修医の体調を1番に考えます。当直は責任の伴う仕事で最初のうちは体力、メンタルの消耗が大きくなります。
一方で楽すぎる仕事では実力がつきません。そこで、上級医は研修医個人の能力や性格を見極めながら仕事や課題を与えます。
そこで、無理をし、体調を崩すと長期的に成長する機会を失ってしまいます。「がんばる」ことは大切ですが、「無理する」ことは研修医としておすすめできません。
当直中に3年目以降の職場として適切か判断できる
研修医として大きな決断をしなければいけないのが、3年目以降の職場です。
当直は今の病院が3年目以降の職場として適切かを見極めるのにとても良い条件がそろっています。
当直中に自分に合っている職場か見きわめる
当直中にわかること
上級医の対応、看護師さんの対応、病院としての救急対応の件数、当直室の環境、当直後の働き方など。
病院によっては夜間の人手不足や環境が悪く、医師の負担が大きくなってしまう病院もあります。また、患者さんとトラブルになった際の病院事務の対応など、普段は気が付かないところが見えます。
当直中に3年目以降も安心して働くための情報も得ておきましょう!
職場に疑問を感じたら転職エージェントへ相談
3年目以降は専門科を決めて後期研修が開始となります。
初期研修中はとても忙しく、気づいたら3年目の職場を決める期限になってしまうこともあります。
多くの研修医の先生が専門とする科は決まっていても職場はなんとなく初期研修先にそのまま就職する先生も多いです。科は同じでも職場によって働く環境は大きく異なります。
症例の多い、少ないや産休・育休の取得のしやすさ、上級医の雰囲気など、職場によって環境はさまざまです。
あなたに合った職場を見つけることは簡単ではなく、時間もかかります。時間も労力も節約したい先生は転職エージェントに相談がおすすめ!登録、相談から無料で行えます。
あなたの一生の職場が決まるかもしれない3年目の決断をプロにも相談しましょう。
»「プライバシーマーク取得」の医師転職サイトランキングはこちら
まとめ
研修医として当直をつらくしない方法は
- 日常業務にChatGPTを使う
- メンター(相談できる人)を見つけておく
- 優良な教科書を決めて読み込む(内科レジデントの鉄則 第4版)
何よりも上級医は研修医の先生をサポートしたいと思っています。日常や当直中も気を張らず楽しく、実のある研修生活にしてください。
この記事の情報が忙しい研修医生活の中で少しでも当直が負担にならないような日常生活が送れることを願っています。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。