この記事はこんな人におすすめ
- ChatGPTを初めて学ぶ医師・医療者
- 医療分野でChatGPTを活用したいと考えている
- 医療分野でChatGPTを使うための基本用語が知りたい
「”ChatGPT”は聞いたことはあるけど、よくわからない」こんな疑問を持つ医師・医療者のあなたへ。
近い将来ChatGPT(AI)が医療の現場にも大きな変化をもたらします。医療以外の分野では企業が続々とAI技術を導入しています。
現代の必須ツールであるAI技術について知らないと、世の中の流れから置き去りになってしまう可能性があります。
AI技術を活用することが当たりまえの時代に備えてこの記事では、ChatGPTの基本用語を特に医療分野で役立つ物を厳選してわかりやすく解説します。
この記事を読むことで、ChatGPTの基本用語を理解し、医療現場で活用するための準備ができます。基本用語を覚え、ChatGPTを医療に活用してきましょう!
医師・医療者が知っておくべきChatGPT基本用語
・プロンプト:「ChatGPT」に聞きたいことを答えてもらうための質問
・プラグイン:GPT-4の機能を拡張するソフトウェア
・トークン:テキストデータの処理時に使用される基本的な単位
・DALL-E3(ダリスリー):OpenAI社が開発した画像生成AI
・ディープラーニング:深層学習と呼ばれる機械学習の手法
・ファクトチェック:情報の正確性を確認すること
・GPTs(ジーピーティーズ):目的に合わせてカスタマイズされたChatGPT
最初は誰もが初心者です。ここでChatGPTの基本用語を知って明日から同僚に教えてあげましょう!
ChatGPTとは? – 簡単な説明 –
ChatGPT(チャットGPT)
OpenAIが開発した先進的なAIチャットボットです。自然言語処理技術を利用して、人間のような対話が可能であり、医師の仕事をサポートしてくれる、強力なツールです。
具体的には論文執筆・学会発表・教育・診療の分野での活躍が期待されています。
医師・医療者が知っておくべきChatGPT基本用語
医師・医療者が知っておくべきChatGPT基本用語
・プロンプト:「ChatGPT」に聞きたいことを答えてもらうための質問
・プラグイン:GPT-4の機能を拡張するソフトウェア
・トークン:テキストデータの処理時に使用される基本的な単位
・DALL-E3(ダリスリー):OpenAI社が開発した画像生成AI
・ディープラーニング:深層学習と呼ばれる機械学習の手法
・ファクトチェック:情報の正確性を確認すること
・GPTs(ジーピーティーズ):目的に合わせてカスタマイズされたChatGPT
プロンプト
プロンプトとは
AI(人工知能)への質問です。
例としては「○○をして」「○○とは何?」「○○について詳しく教えて」など。
ChatGPTから欲しい答えを得るためには適切な「プロンプト」がとても重要になります。
深津式プロンプト
Note株式会社のCXO、深津貴之さんが開発した「ChatGPT」向けの質問のテンプレートです。
#命令書:
あなたは、(例:プロのカウンセラー、医師、大学教授)です。
以下の制約条件と入力文をもとに、 最高の結果を出力してください。
#制約条件:
・文字数 (例:500文字以内)
・(その他の条件を記載)
#入力文:
(質問、要求を入力)
#出力文:
一部、わかりやすいように修正しています。
黄色い下線の箇所を要求に合わせて変更してください。
このテンプレートを使うことで日本語で「#出力文:」のところに答えが得られます。
“深津式プロンプト”は汎用性の高いテンプレートであるため、医療の分野で使うには少しアレンジが必要です。完全にこの形式にあてはめなくても「ChatGPT」は理解してくれるため、「深津式プロンプト」の考え方をベースに質問してく。
これが大切になります。
「こんな事、聞きたいんだけど、どうしたらいいの?」
など、分からないことがあれば「お問い合わせ」から質問してください。お答えできるものは直接またはQ&Aコーナーにて回答させていただきます。
プラグイン(Plugins)
プラグインとはGPT-4の機能を拡張するツールです。プラグインを「ChatGPT」に入れることで、自分専用の「ChatGPT」へカスタマイズできます。
※2024年3月から順次ChatGPTのプラグイン機能が終了します。GPTsが登場し、機能が移行します。
医師に必要な主なプラグイン
「ScholarAI」(論文検索に便利なプラグイン)
「Paperpile」(論文検索に便利なプラグイン)
「WebPilot」(ファクトチェックに便利)
プラグインの入れ方
①「ChatGPT」にアクセス後にChatGPT PLUS(有料)に登録します。
②「GPT Plugins」にカーソルを合わせる。(画面左上)
③「Plugins」をクリック
まだ何も入れてない場合、「No plugins enabled」と出て、新しいプラグインを入れるときは、「Plugin store」でプラグインを探します。
プラグインをインストールします。選んだプラグインは「ChatGPT」の起動時に表示されます。
プラグインを4つ以上入れている場合は同時に3つまでしか起動することができません。私は良く使うプラグインを3つ起動させて、用途に応じて入れ替えています。
「ScholarAI」
英語の医学論文の検索が効率化する医師に必須のプラグインです。
「ScholarAI」
「ChatGPT」で論文検索能力が格段に向上します。「ScholarAI」のあり、なしで同じ質問をしてみます。
「ScholarAI」なし
「ScholarAI」あり
「ScholarAI」は日本語から直接、論文検索はできないため、英語に翻訳されます。その後に論文の検索をし、提示してくれます。
プラグインの注意点
プラグインは同時に3つまで、「ChatGPT」で使用できます。
一方で4つ以上のプラグインを入れている場合に、同時に3つまでしか起動することができません。よく使うプラグインを3つ起動させておいて、用途に応じて適宜、プラグインの入れ替えを行います。
入れ替えは”☑を入れる”だけで簡単にできます。
トークン
厳密には違いますがトークン数≒文字数と思ってください。「ChatGPT」を専門家として使わない方はこれで十分です。(英語よりも日本語のほうが同じ文字数でもトークン数が増える傾向にあります。)
「ChatGPT」では一度に処理できる情報がトークン数で決まっています。
DALL-E3(ダリスリー)
GPT-4の最大の特徴と言っても過言ではない「DALL-E3」です。
OpenAI社が開発した画像生成AIで、テキスト(文章)を入力するだけで、専門的なスキルが不要で、独自性のある画像を高速で生成してくれます。
2023年11月のアップデートで「GPT-4」の中に画像作成依頼のプロンプトを入れるだけで、画像生成ができるようになりました。
実際の作成例
例えば「クジラの親子」という説明に対して、その通りの画像を生成することができます。
「クジラの親子」
この画像が10秒程度で生成されます。
▼DALL-E3についての詳しい使い方はこちら▼
医師の新たな必需品?ChatGPTのDALL-E3でプロフェッショナルな資料を手軽に作成
ディープラーニング
深層学習と呼ばれる機械学習の手法でネットなどの膨大な情報を学習します。学習した内容の機密性や情報の正確さなどが担保されていないため、機密情報や個人情報のChatGPTへの入力には注意が必要です。
ファクトチェック
ファクトチェックとはChatGPTから得られた情報の正確性を確認することです。
ChatGPTからの情報はネットの膨大な情報から学習するため、学習元の情報が間違っている可能性があります。
正確性を担保するため、情報の正確性を確認することが重要になります。
GPTs
「GPTs」は用途に合わせてカスタマイズされたChatGPTです。
以前はGPTをカスタマイズするにはプログラミングの知識(コード)を理解しておく必要があり、素人には難しかったです。
一方でGPTsが登場し、プログラミングの知識がなくても目的に合わせてGPTsをカスタマイズできるようになりました。
GPTsの使い方
「GPTs」は「ChatGPT Plus」(有料)登録後に使えるようになります。
あなたの画面に「GPT-4」が表示されていれば「GPTs」が使用できます。
動画でChatGPTの用語を解説
「ウェブ職TV」(YouTube)でなかじさんがChatGPTやAI関連の用語を解説されています。幅広くChatGPTの用語が動画で学べます。
知らないとヤバいAI・ChatGPT用語を全解説
Q&A
Q1 “用語”を知らなくてもChatGPTは使える?
A1 使えます。”用語”を知っているとよりChatGPTを活用できます。
Q2 “用語”はどこまで勉強すればいい?
A2 この記事で紹介している最低限の用語を理解して、実際ChatGPTを使ってください。そこでわからない用語を検索で調べることでさらに知識が増えます。
Q3 もっと”用語”を知りたい。
A3 「動画でChatGPTの用語を解説」のなかじさんの動画で医師・医療者に限定されていない幅広いChatGPTの用語が勉強できます。ぜひご覧ください。
気になる点などあれば「お問い合わせ」から質問してください。実際使用した感想など、答えられるものは直接またはQ&Aコーナーにて回答させていただきます。
まとめ
医療分野におけるAI技術、主にChatGPTの発展に伴い、ChatGPTの活用は今後ますます重要になるでしょう。
医師・医療者が知っておくべきChatGPT基本用語
・プロンプト:「ChatGPT」に聞きたいことを答えてもらうための質問
・プラグイン:GPT-4の機能を拡張するソフトウェア
・トークン:テキストデータの処理時に使用される基本的な単位
・DALL-E3(ダリスリー):OpenAI社が開発した画像生成AI
・ディープラーニング:深層学習と呼ばれる機械学習の手法
・ファクトチェック:情報の正確性を確認すること
・GPTs(ジーピーティーズ):目的に合わせてカスタマイズされたChatGPT
医師・医療者がChatGPTの使用時に知っておくべき基本用語を理解して、今後来るAI時代に備えましょう!
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。
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